日本語で、ここぞという大切な場面でよく使うのが「正念場」。
ビジネスシーンやスポーツ中継などでも使用される言葉なので、よく耳にすると思います。
この正念場という言葉は英語でも頻繁に使用されますが、実は使用する場面やニュアンスによって3つの英語表現があります。
- 「It’s crunch time」
- 「The moment of truth」
- 「point of no return」
今回はそれぞれのニュアンスや使い方の違いを紹介します。
正念場の英語crunch timeの使い方
正念場「crunch time」のニュアンス・使い方
英語で「正念場」と言いたい場合、一番良く使われる英語表現が「crunch time」です。
Crunch を直訳すると「食べ物をバリバリかみ砕く」という意味になりますが、実は「危ない状況や困難な状況」という意味もあります。
なので、「締め切りが迫っているから歯を食いしばるほどバリバリ頑張らなければ!」という感じで「crunch time」を使用します。
It’s crunch time now.
今が正念場だよ。
「It’s crunch time」の前後に今の状況を付け加えるだけで、文章ができるので、とても便利な表現ですね。^^
It’s crunch timeを使った「正念場」の英語例文
- This is crunch time for us.
今がまさに私たちにとって正念場です。 - We have a deadline this week to get the project done, It’s crunch time today.
このプロジェクトは今週までに終わらせなきゃいけないから、今日が正念場だぞ! - It comes down to crunch time.
今が大事な時を迎えている。
このようにこのフレーズさえ覚えておけば、どんな状況でも使う事ができるのでとても便利です。
正念場の英語The moment of truthの使い方
次にご紹介するのが「The moment of truth」です!
このフレーズは直訳すると「真実の瞬間」になります。スペイン語からきている言葉で、闘牛において闘牛士がウシを仕留める瞬間を表しているそうです。
しかし英語に訳されてからは、「とどめの一撃」「正念場」として使用されています。
映画でよく使われており、主にビジネスシーンで使用されていることが多いと思います。
「The moment of truth」は成功やゴール目前の頑張り時というニュアンスが強いんですね。
The moment of truthを使った「正念場」の英語例文
- The job interview is the moment of truth in job hunting.
就職活動中の面接は今が踏ん張り時だ。 - At this moment of truth, you must keep calm.
この正念場では、冷静さを保たなければならないよ。
先ほどのcrunch time と同じように、前後に文章を付け足すと詳しく説明することができます。
正念場の英語Point of no returnの使い方
3つ目にご紹介するのは「Point of no return」です。これは直訳すると「後戻りは不可能だ」という意味になります。
今ここで頑張らないとこの大切なタイミングに後から戻ることはできない=今が正念場ということになります。
Point of no returnを使った例文
- I was aware that we passed the point of no return.
私は正念場を乗り越えたことに気がついた。 - we are again at a point of no return.
私たちはまた正念場にいるよ。
このフレーズはビジネスのみならず、友達同士の会話の中でも使用することができる、少しカジュアルな表現です。
英語で「正念場」の言い方・使い方まとめ
英語での「正念場」の言い方は以下の3つです。
- 「It’s crunch time」=苦しいが耐えて乗り越える時
- 「The moment of truth」=成功目前の踏ん張り時
- 「point of no return」=後戻りできない大切なタイミング
日本語ではどれも「正念場」という意味になってしまいますが、使うタイミングによってどちらを使うかが変わってきます。
普段の会話や映画からどのようなタイミングでどのフレーズが使われているか注意して聞いてみてください。
上手く使い分けられるように頑張りましょう。^^