TOEICテストを何度か受験し中級レベル(スコア600点以上)に達すると、更に上のスコアを目指したいという声をよく耳にします。
学生の皆さんは大学進学・海外留学・就職などで、社会人の皆さんは英語が社内公用語に採用されている、海外の取引先との商談で英語を使用する、転職に有利などの理由で、800点以上のハイスコアが必要と言う方も多いのではないでしょうか。
今回はTOEICスコア800点レベルを目指すおすすめの勉強方法をご紹介していきます。
TOEICスコア800レベルを目指す英語力・正答率・配点
スコア800レベルの英語力はどのくらい?
英語レベルで言うと上級(Advanced)から中上級(Upper Intermediate)の間、
英検で言うと準1級から1級の間です。
TOEIC | 英検 | 英語レベル |
‐ | ‐ | Proficient (ネイティブレベル) |
970-990 | ‐ | |
870-970 | 1級 | Advanced (上級) |
820-870 | ‐ | |
740-820 | 準1級 | Upper Intermediate (上中級) |
600-740 | ‐ | |
550-600 | 2級 | Intermediate (中級) |
500-550 | ‐ | |
450-490 | 準2級 | Pre-Intermediate (準中級) |
300-440 | ‐ | |
291-299 | 3級 | Elementary (初級) |
270-290 | ‐ | |
260-269 | 4級 | Beginner (初心者) |
スコア800レベルの回答率はどのくらい必要?
問題の難易度が回によってことなりますが、スコア800点を超えるには一般的に約85%以上の回答率が必要です
リスニング、リーディングをあわせて200問ありますから、30問は間違えても差し支えないことになります。
スコア800レベルを目指す!配点への対策
スコア換算表とあわせてTOEICL&Rテストの配点では以下の事が言えます。
・スコア800点以上を目指す場合は配点の高いパートを攻略する。
リスニングのPart3とPart4,リーディングPart7をいかにミスなく回答できるかがカギです。
スコア800レベルを目指す試験対策とは?
スコア800レベルに必要な単語数
スコア700から800レベルに必要な単語数は8,000語から9,000語以上と言われています。
TOEIC試験によく出る必須単語は、解いた過去問や模試からピックアップして確実に覚えることが必要です。
スコア800レベルに必要な勉強時間
もともとの英語力や普段の英語に接する環境によって個人差はありますが、初級者からスコア800レベルまで達するには、1000時間から1500時間が必要と言われています。
つまり1日3時間勉強したとして340日から500日、1年から1年半はかかる計算です。
いかにあきらめずに勉強を続けていけるかがカギとなります。
おすすめ参考書の選び方は?
- 基本は本番の試験と同じ形式の問題を解く
初級者から800点レベルを目指す場合は1000問~1500問、模試6回分から8回分を攻略する必要があると言われています。 - 必ず「最新」の公式問題集や模試を使って対策をする
2016年から新方式に変わりSNSやチャットのやり取りなど問題形式がより実用的になりました。
新方式に沿った問題集を何度もわかるまで完璧に攻略がカギです。
参考書の選び方で注意する点は?
- 新形式に沿った最新の問題集を使う、古いテキストは使わない
- 公式問題集と模試問題を6回から8回分をわかるまで解く。
- 原則TOEIC対策以外の参考書は使わない。
- スコア800点以上のスコアホルダー、900点以上のTOEIC講師がすすめる
参考書を選ぶ - 1冊の参考書を丁寧に余すところなく攻略する
TOEICスコア800レベルを目指す!具体的な勉強方法とは?
今回は原則スコア600点から700点レベルの方が800点レベルを目指す勉強方法を紹介しています。
初級者(スコア400点)から目指す方は以下のリンクを参考にしてください。
「TOEICスコア700レベルを目指す!おすすめの勉強方法を紹介」
スコア800点を目指す勉強方法【リスニング編】
以下のステップで行います。特にPart3,Part4の対策に効果があります。
ステップ① ディクテーション
公式問題集についているCD音源、リスニング教材、TOEIC Up Graderの音源などで
必ず正しいスクリプトが掲載されている音源を使ってください。
まずは一度通常の速度で聞いて文章を書き出していきます。
今度は聞き取れるところまで速度をさげて再度ディクテーションを行います。
どうしても聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認します。
聞き取れなかった単語や文章を自身の単語帳と例文集に載せます。
ステップ② オーバーラッピングとシャドーウィング
◆オーバーラッピング・・・音声と同じタイミングで英文を読んでいくこと
◆シャドーイング・・・音声から少し遅れて追いかけるように英文を読んでいくこと
オーバーラッピングで言えるようになると次にシャドーイングで行います。
オーバーラッピングはスクリプトを見ながら、スラスラ言えるようになれば、
スクリプトを読まずにシャドーイングで英文を読んでいきます。
どうしてもできない場合は通常速度の8倍くらいに速度を落として構いません。
スラスラ言えるようになったら通常速度に戻してください。
仕上げに1.2倍速にして言えるようになったら完璧!
ステップ③ 暗唱トレーニング
公式問題集2回分のPart3とPart4のリスニング音源を問題文、回答文を含めて全て暗唱します。
(Part3は26セット、Part4は20セットの合計46セット)
先述したシャドーウィングと同じで最初は8倍速くらいで暗唱します。
次に同じようにリスニング内容をイメージしながら通常速度で暗唱します。
ストップウォッチでPart3、Part4を20分以内に暗唱できるまで実践します。
最後に通常速度で暗唱できたらリスニング音源を1.2倍速にして速聴します。
7割~9割が聞き取れていればOKです。
公式問題集2回分を攻略したら他の模擬試験などで暗唱した数を増やしてください。
スコア800点を目指す勉強方法【リーディング編】
ステップ① 精読トレーニング
最低でも公式問題集2冊分のリーディングセクション全問題を精読します。
注意点は必ず本文、設問、選択肢もすべて精読する事です。
精読は以下のチェック項目を参考に精読してください。
a-発音、アクセントのチャック
b-単語の意味だけではなく品詞・語法もチェック
c-分の構造(5文型で)のチェック、句や節は()でくくる
d-分の塊にスラッシュを入れてチェック
e-言い換えのチェック
ステップ② 通読トレーニング
精読した後に以下の項目に注意して通読していきます。
a-最初はスローリーディングで1週から3週読み直す。
b-帰り読みや英文が理解できるまでスローリーディングできるようになったら
速読を開始する。
c-通読の際は必ず設問文と選択肢を先に読み本文を通読する
d-通読の際は漠然と読まず、先に文の目的と趣旨を理解する
e-書き手と読み手は誰かを意識して通読する
f-言い換えを意識して通読する
ステップ③ 時間配分と本番対策
本番と同じ75分でリーディングの模擬試験を実施します。
リーディングは自己管理での時間管理が必要です。
時間配分は以下が理想とされています。
Part5・・・10分
Part6・・・10分
Part7・・・55分
勉強方法に行き詰ったときの対策は?
- 個人の英語レベルや差や英語環境によってスコア700点から800点に上げるまでの期間は半年から1年は最低でもかかるつもりであきらめずに勉強していきましょう。
- スコア800点以上を獲得する場合はわからないところは全て攻略することが必須です。
1日に2~3時間の勉強時間をどれだけ確保できるかが重要です。 - 毎日必ず30分間は英語を聞く、英語に集中する時間をつくって本番を想定し、長丁場に耐えられる体力をつけておきましょう。
TOEICスコア800レベルを目指すための勉強方法・まとめ
いかがだったでしょうか?
TOEICスコア800点はすぐにはたどり着けないスコアではありますが、勉強方法と対策を確実に行えば必ず到達できます。
急がば回れ‼ですね!
ぜひ、今回ご紹介した内容を実践いただき皆さんがTOEICスコア800点を取得できることを期待しています!