英検2級 面接対策はスムーズにできていますか?
一次試験に合格したのは良いけど、「二次試験の面接ってどうやって対策をしたら良いかわからない」という人も多いのではないでしょうか。
英検二次試験の面接に合格するコツは、
まずは
- 「面接の流れ」
- 「面接の評価基準」
をしっかり理解することです。
音読のし方や質問への答え方のコツがつかめれば、
「過去問や予想問題を使って練習して場慣れする」
これだけで、比較的簡単に合格できます。
ここではとっさに使える「面接で使える単語やフレーズ」もや「面接で使える裏技」紹介してますので、是非英検2級合格に役立ててくださいね。
英検2級面接の流れを把握しておこう
二次試験面接の対策に取り掛かる前にまずは、2級面接の流れを把握しておきましょう。
英検2級面接の流れ
二次試験の面接は主に6つの項目に分かれています。面接の流れの中で重要なのは3.4.5番目になります。
- 入室から着席まで
- 簡単な挨拶と自己紹介
- 問題カードを黙読する
- 問題カード音読する
- 4つの質問に答える
- カードを返却して退室する
さっそく一つ一つ見ていきましょう
①入室から簡単な挨拶
係員の指示に従って、面接室に入ります。面接官に面接カードを渡してから渡してから着席しましょう。
会話例
受験者:Hello.
面接官:Hello, May I have your card, please?
受験者:Here you are. ※面接カードを面接官に手渡す
面接官:Please have a seat.
受験者:Thank you.
②名前と受験する級の確認
面接官と名前と受験する級の確認をします。
会話例
面接官:May I have your name, please?
受験者:My name is “Eigo taro”
面接官:This is the grade 2 test. OK?
受験者:OK. Thank you.
③問題カードを黙読する
英文とイラストが描かれた問題カードを渡されます。その後、約60文字の英文を20秒で黙読するよう指示があります。
英検2級イラストカードのサンプル↓
出典:日本英語検定協会
会話例
面接官:Now, let’s begin the test. Here’s your card.
受験者:Thank you.
面接官:First, please read the passage silently for 20 seconds.
受験者:OK. (→黙読をする)
④問題カードの音読
面接官から問題カードの内容を音読するように指示があるので、英語のタイトルから音読を開始します。
時間制限が無いので、ゆっくり丁寧に読むのがコツです。

音読するのは不安だけど、時間制限は無いとわかっていれば落ち着いてゆっくり読めますね
会話例
面接官:Now, Please read the passage aloud.
受験者:OK.(タイトルから落ち着いて音読を開始します。)
⑤4つの質問に答える
面接官からの4つの質問に答えます。ここが一番重要なパートになります。
- 質問カードの英文とイラストについて2問
- 受験者自身について2問
この計4つの質問が面接の頑張りどころになります。
上の問題カードのイラストを見ながら下の4つの質問を見てみましょう。
-
質問を聞いて、パッセージから答えを見つける
According to the passage, how do some customers with children do their shopping more easily? -
3コマのイラストを描写する
Please look at the picture and describe the situation. You have 20seconds to prepare. Your story should begin with the sentence on the card. -
社会問題等に関するトピックに関してあなたの考えを問われる
Some people say that parents today give too much freedom to their children. What do you think about that? -
より日常生活に関係の深い内容について問われ、答えの理由も問われる。
Today, many people buy secondhand goods such as used books and used clothing. Do you think more people will buy secondhand goods in the future?
Why? / Why not?
⑥カードを返却して退室する
最後は問題カードを面接官に返却して、一言挨拶をしてから退室します。
会話例
面接官:Well, that’s all, Could I have the card back, please?
受験者:Here you are.
面接官:Thank you. You may leave now.
受験者:Thank you. Good-bye.
面接官:Good-bye.
英検2級二次面接の配点や評価基準
英検2級面接の流れがわかったところで、次は配点と審査員の評価基準について理解しておきましょう。
何がどれぐらい評価されているかわかれば、練習や対策も進めやすくなりますね。
英検2級二次面接の配点と合格点
英検2級二次面接の配点は下のようになっています。
それぞれ「項目:配点/目標点」になっています。
- カードの音読:5点/3点
- 質問No.1: 5点/3点
- 質問No.2: 10点/6点
- 質問No.3: 5点/3点
- 質問No.4: 5点/3点
- アティチュード(態度): 3点/2点
全合計33点/20点
各評価項目の目標点は60%となっているようです。
合格点は全体の約60%の20点前後と言われています。
受験前に配点を知る理由は、「小さなミスを気にせず、直ぐに切り替えて次の問題に集中する」ことにあります。
それでは配点がわかったところで、各項目全て満点を取れるように対策をしていきましょう。
英検2級二次試験面接の評価基準とコツ
英検2級二次面接の評価基準は公開はされていませんが、私がこれまで教えてきた経験から、評価基準と満点を取るコツ・裏技まで紹介します。
問題カード音読の評価基準とコツ
問題カード音読の評価のポイントは「意味を理解しながら読めているか」です。
「大きな声ではっきりと・正確な発音で・スラスラ読む」ことも大事ですが、ただの棒読みになっては意味がありません。
意味も考えず、ただ読んでいると、「ちゃんと読めたのに減点された」ということになるかもしれません。
音読のコツは「意味を理解して、楽しみながら読む」ことです。
これに集中して音読すれば、自然に強弱をつけたり正しいポイントで間を取ることができます。
ここで、上手に音読する裏技があります。
それは、直前の黙読の際、しっかり内容を理解しようとすることです。黙読でおおよその内容を把握できれば、音読も上手くできます。
普段の練習の時から、「黙読→音読」を別々じゃなくセットで発表練習するようにしましょう。
意味を考えてゆっくり読むことができれば音読もうまくいきますよ。^^
英検2級二次試験面接で使える表現!聞き返し方の英語
どんなに対策をしていたり自信があっても、面接の時は緊張していたり、内容理解に集中するあまり、面接官の質問が聞こえなかったり、簡単な単語すら口から出なかったりしますよね。
そんな時のための対処方を紹介します。
面接で面接官に聞き直しても良いの?
万が一面接で、聞き取れない場合は面接官に聞き直しても問題ありません。
面接は「会話」なので、聞き取れなかった場合は肩の力を抜いて聞き直してみると良いと思います。
面接官の言った内容を理解していないまま答えると、逆に減点されてしまいます。
なので、わからない時は落ち着いて聞き直す勇気も大事なのです。
ただ何度も聞き返すと「内容を理解していない」というとみなされて、減点の対象になってしまいますので注意してくださいね。
英検の面接で聞き返す時に使える英語表現
面接官の話した内容が聞き取れない場合は落ち着いて、以下のような言い方で聞き返してみましょう。
- Sorry? 「すみません」(語尾を上げることで、「聞き取れていません」という意味を表します。)
- I beg your pardon? 「何ておっしゃいましたか?」
- Could you say that again, please?「もう一度言っていただけますか」
- Excuse me. One more time, please?「すみません。もう一度お願いします」
- I’m sorry, I couldn’t cach what you said.「すみません。聞き取れませんでした」
英検2級面接の描写で使える表現
描写はちゃんと表現方法を理解していれば意外と簡単に答えられます。
ポイントは下の2点です。
- 登場人物の代名詞使う
- 動詞が現在形進行形(〜している)か過去形(〜した)になること。
それを踏まえて↓↓
2級二次面接で使える英語表現
①描写の時、はじめからHeやSheを使ってしまう人が意外と多いですが、一番始めに人物を登場させるときは、下のような人の代名詞を使うようにしておきましょう。
a man / the women / teacher /student / boy / girl wife / husband
例)
- One day, a boy was reading a book in his room .
- On the first picture, a man is inviting friend to have lunch togather.
など、簡単な表現でOKです。
②動詞を過去形・過去進行形で表現しなければいけないことがほとんどです。
直ぐに使える過去形表現
- A thought of doing… :Aは…のことを考えている。
- A wanted to do …: Aは〜しようとしていた。
- A thought that B could do: AはBが〜できると思った。
- A told B that…: AはBに…と伝えた。
- A hoped that B would 〜 :AはBが〜になったらと願った
- A was worried that B would 〜:AはBが〜じゃないかと心配した
- A was looking forward to doing … : Aは〜するのを楽しみにしていた
英検面接の態度(アティチュード)の評価って何?
英検面接の評価には「アティチュード(態度)」という評価項目があります。
「なぜ態度が面接の評価に関係があるの?」
と思う人もいるかもしれませんが、これは「マナー」や「礼儀正しさ」というよりも、「積極的にコミュニケーションをとろうという姿勢」が評価されているようです。
ここではアティチュードの評価を上げるポイントを紹介します。
面接入退室時のアティチュードポイント
入室時のポイントは声を大きく出すことです。
面接が始まるとき、「入室時」ってとても緊張するものですね。でも、ここで声が小さくなってしまうと、面接が始まっても声が小さくなったり、不安になったりすることが少なくありません。
相手に好印象を与える効果もありますが、それによって自分も気持ちよく面接に集中することができるので、是非元気よく笑顔で面接に臨むようにしましょう。
面接中の沈黙は避ける
先にも述べていますが、面接官の質問や指示がわからない、聞き取れない場合は、まずは落ち着いて聞き直すことが一番大事です。
もし、それでも聞き取れない場合は、「Sorry, I don’t know 」と答えて、次の質問に備えるしかありません。
わからないからと言って沈黙してしまうと、アティチュードでも減点されてまいます。
面接で使える沈黙を避ける便利な言葉
一見「ただの時間稼ぎ?」
と思う人もいるかもしれませんが、面接ですぐに英語フレーズが思いつかない場合や、話の内容を頭の中でまとめたいときなど、大変便利なフレーズを紹介します。
とりあえず考える時間を稼ぐ表現
- Let me see.
- Well.
落ち着いて話し始めたいときなどに、一呼吸おいて、話し始めやすくなりますよ。
考えれば答えが見つけられそうな時
- Just a moment, please.
- Could you wait for a second?
英語や意見自体が思いつかず、ちょっと考える時間が欲しい時などに便利なフレーズです。
質問に対して「意見や英語表現が思いつかない」ということはよくあることと思っていが方が良いと思います。
もちろん何分も面接官を待たせることは減点の対象ですが、このように一言伝えて、10秒ぐらいなら、多めに見てくれるかもしれませんし、
同じ沈黙でもただ黙っていられるよりは、ずっと自然で、緊張しても頭が真っ白にならずにすみますよ。^^

簡単な一言を言うだけで、また落ち着いて話せるし、相手に対しても自然な感じですね。

減点も最小限に抑えられますね。
英検二級面接のコツや裏技
面接では大きな声で話す
「マスク対策」でも説明しているように、大きな声で話すということはとても大事です。日本人の多くの場合、発音は正しいのに、声が小さいがために相手が聞き取れないというケースも多いです。
単語も文法も正しいのに減点されてしまうなんて、もったいないですよね。。
逆に
自信をもって大きな声で受け答えをすれば、「面接官が聞き取れないから減点」という事態はさけられるどころか、
単語の発音や文法が多少間違っていても高得点
ということもよくあるそうです。
もちろん、面接の練習の際から大きな声で話すクセをつけることが大事ですが、ぶっつけ本番でも効果があるので、是非実行してみてくださいね。^^
面接中の聞き返す勇気を持つ
繰り返しになりますが、面接中面接官の言葉が聞き取れない場合は、当然のごとく聞き直してOKです。逆に、聞き取れていないのに、相手の話の内容を理解しないまま聞いていると、大きな減点に繋がってしまいます。
聞き返しても聞き取れないこともあるかもしれませんが、聞き返すことによって理解できる場合もあるので、焦らずゆっくり聞き返したり質問することは重要と言えます。
面接の描写で使える裏技英語表現
現在形で表現する裏技
英検2級の面接で使用される描写の絵は、
- 過去の出来事
- それに伴う行動・事例
- 結果
という簡単な時系列が左から準に並んでいます。
通常は
- 出来事があった。
- 〜をやってみた
- 結果どうなった
のように全て過去形になることがほとんどなのですが、
これを、
- 1番目の絵では〜をしている
- 2番目のカードはその…分後です。〜をしています。
- 3番目のカードでは、結果、〜です。
など、時系列を現在形/現在進行形で表す方法です。
「レベルが低い」「簡単すぎる」
と思う人もいると思いますが、
これらも一つの一般的な表現方法ですし、表現が間違っているわけでもありません。
もし、使いたい動詞の過去形や文法がわからなないなら、間違った表現を使うより、簡単で正しい表現を使った方が点数も高いと思います。
もちろん、過去形で使った方が良い場面も多いと思いますが、いざと言うときのために、このような表現の方法があることも知っておくと安心ですね。^^
英検2級二次面接対策でオススメの教材は?
英検2級は出題範囲が広いといえど、過去問や練習問題をしっかり行って当日の面接に臨めば合格は難しくありません。
しかし、
練習相手や音声でちゃんと練習する環境がない
と言う人は、音声付きで予想問題豊富な教材で試験前の対策をすることがおすすめです。
英検二次試験面接おすすめ教材
英検二次面接の対策でオススメの教材は、旺文社から出版されている「10日間でできる!英検2級二次試験・面接完全予想問題」です。
こんな人におすすめ ↓
- はじめて面接の面接を受ける人
- 英検面接の流れをしっかり映像で把握したい人
- 英検面接予想問題で本番同様の練習をたくさんこなしたい人
CDはもちろんのこと、DVDも付いてるので、イラストやアニメーションよりずっとリアルで、本番に近い面接の流れが体験できます。
計10回分の豊富な予想問題を10日間で攻略できるようになっているので、一次試験合格から二次試験面接の短い期間にしっかり対策をすることができます。
実力はあっても、人と向き合って話すと、とても緊張するもの。。。
できる限り面接当日と同じ流れやで状況で対策を行うことが合格へのカギになります。
友人や学校の先生、また教材のDVDや動画などを積極的に利用して、対策を行いましょう。
英検2級面接通過、そして合格はもうそこまで来ています。
最後まであきらめず、頑張っていきましょう!^^