英検とTOEICの違いは何?メリットとデメリットを徹底比較まとめ

英検とTOEICの比較!メリットとデメリットとは TOEIC対策

英語の実力を測る上で欠かせない資格といえば、「英検」と「TOEIC」。 以前は資格を取るならもっぱら英検と言われていましたが、現在ではTOEICを受験も一般的になっており、高校・大学を中心に、TOEICを受験させる学校も増えています。

TOEIC 2013年度志願者数合計 : 2,585,700人 2017年度志願者数合計 : 2,703,000
国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)HPより

英検 2013年度志願者数合計 : 2,657,044人 2017年度志願者数合計 : 3,660,146人
日本英語検定協会 公式HPより

でもいざ自分で「英語の資格を取ろう」と思い立っても、

  • 「英検とTOEICどっちが難しいの?」
  • 「英検◯級はTOEIC何点?」
  • 「就職に有利なのはどっち?」
  • 「TOEICスコアや英検の級は有効期限はあるの?」
  • 「TOEICや英検は何点(何級)から履歴書に書ける?」

など、迷う材料がいっぱい。

今回はそんな英検TOEICの違いやメリット・デメリットを一つ一つ比較しながらまとめたので紹介します。

 英検とTOEICのスコア換算表で難易度の違いをチェック

英検とTOEICの比較!メリットとデメリットとは

「英検かTOEICを受験を受験しよう」と思い立った時、とても気になるのが 英検とTOEICのレベルの違いではないでしょうか。
 
特に、過去に英検かTOEICのどちらか受験したことがある人は、過去の結果を目安にしてトライする英検の級やTOEICの目標スコアを決めることもできますので、一つの判断する目安になりますね。

英検とTOEICのスコア比較換算表

 
英検(級) TOEIC(スコア)
1級 870-990
準1級 740-870
2級 550-740
準2級 450-550
3級 290-450
4級 250-290

上の表が英検の級とTOEICスコアのレベルの相対表です。

比較はあくまで大よその概算ですので、 問題の出題形式や好みによっても得点は人それぞれ変わります。 あくまで目安として参考にしてくださいね ^^

TOEICを受験するメリットとデメリット

英検とTOEICの比較!メリットとデメリット

こちらではTOEICのメリットとデメリットについて紹介します。

TOEICメリットと理由

TOEICなら外国でも履歴書に書ける

TOEICの大きなメリットとして、まず第一に国際的に広く認知されている点が挙げられます。 TOEICは海外でも広く認知度が高いため、もしあなたが海外への就職が希望なら、 履歴書に書くことにより、就職活動時にはとても有利になります。

逆に英検は 日本人向けに開催している試験であるため、 外国での仕事探し場合、履歴書に書いても相手にそのレベルを伝えることはできません。

なので

もし将来、海外或いは日本にある外資系の企業に就職を希望する人は、TOEICを受験することは大きなメリットとなります。

試験の頻度が多く計画しやすい

これからTOEIC受験を考えている人ならもちろんわかると思いますが、

英検は1年に3回の実施であるのに対してTOEICは一年に10回ほども開催されます

英検だと試験回数が少ない為、受験したい日時の都合が悪くて先延ばしにすると 次回の試験が4ヵ月後になってしまい、再度学習計画を立て直さないといけません。

せっかく数カ月かけて上げてきたモチベーションがぐっと下がったり、 次の試験日まで時間があると思うと、ついつい他のことが優先になってしまい 結局受験すらしない という人も多いのではないでしょうか。

それに比べてTOEICは

毎月試験が開催されるので、 万が一試験日の都合が悪くても、 その翌月には受験が可能な為 試験まで高いモチベーションを維持しながら対策を続けやすいというメリットがあります。

 TOEICのデメリット・注意点

就職に際し英検同様非常に有利な資格の一つとして人気が高まるTOEICですが、 注意する点もあります。 勉強法や考え方が間違っていると、大きなデメリットにもなりますので、しっかり目を通しておいてくださいね ^^

出題問題がビジネスに特化

一般的に知られていますが、再度述べておくと、TOEICで出題される問題の内容はビジネスシーンで使われる英語がメインです。

言い換えると、ビジネスに特化した英語しかその勉強から学ぶことができません。 もちろんメールや文書、実際の会話などのビジネスのシーンだけでも幅広く応用していくことができますので、高スコアを目指して学習していくことは自信の英語力向上に繋がります。

しかし

仕事に就いたら気づくかもしれませんが、外国人と接したり話す機会が多い仕事の場合、 ビジネス的な会話以外にも、お互いの国の事や、物価、歴史、観光等について会話に繋がることも多く、そこからビジネスに広がったり、交渉事がうまく言ったりすることも多いです。

逆に実務的なやり取りしかできないと、意外と会話が続かず、お互いの仕事や関係構築も上手くいかないことがあるかもしれません。

なので、

ビジネス以外にも色んな分野の英語を力を身に付けたい人にはTOEICよりも英検がおすすめです。

 英検を受験するメリット・デメリット

英検とTOEICの比較!メリットとデメリット

ここでは英検とTOEICを比較した場合の英検のメリット・デメリットについて紹介します。

特に点数やレベル以外にも出題方法や出題範囲の広さ・開催頻度などによって、メリット・デメリットがあるので、自分にあった試験を自分にあったタイミングで受験することがポイントです。

  英検のメリット

英検は出題場面の幅が広くバランスが良い

英検の第一のメリットは出題される問題の出題場面の幅広さです。

例えばTOEICの出題項目がビジネス文書・メール・会話の3つであるのに対して、 英検の場合は2級以上になると出題範囲がビジネス上の筆記や会話に加え、 時事問題地理、歴史、科学、教育といった幅広い分野に及びます。

仕事で必要な「ビジネス」分野の英語だけをTOEICで勉強できれば良いと思っている人も多いようですが、

特に人と対面することが多い職業なら、職場や取引先・お客様と日常的かつ幅広い会話をすることも多いですよね。

ビジネス以外にも文化や歴史・教育・日常会話に至るまで、楽しく話をしたり日本を紹介することができれば、良い評価やビジネスにも繋がるでしょう。

英検なら幅広く勉強をしないといけない上に、筆記試験や面接でアウトプット力も養うことができるので、

「広い分野でバランスの取れた英語知識とアウトプット力を身につけたい」と言う人には英検がおすすめですよ。^^

英検は面接・英作文などでアウトプット向上のチャンス

TOEICの問題の出題形式がリーディングとリスニングの2つであるのに対して、 英検はリーディング・リスニングに加えライティング会話(面接)も出題されます。 ライティング会話(面接)=アウトプット 全て自分で組み立てて文章を構成したり話したりするので、勉強や練習の段階で自然と話す力、書く力が身に付きます。

目標のスコアや就職だけが目的ではなく、会話力と発信力を幅広く、長期的に渡ってしっかり身に付けて行きたいなら英検を受験することはとてもメリットがあると言えます。

英検のデメリット・注意点

 英検はTOEICと比べると開催数が少ない

一概にデメリットとは言えませんが、 開催される回数が1年に3回と、TOEICに比べるとさほど多くはありません。 例えば今回タイミングを逃してしまうと次回まで3-4ヵ月は空いてしまい、モチベーションの維持が難しくなってしまいがちになることが多いので要注意です。

英検は不合格の場合資格が残らない

自分の目標とするスコアにあと一歩届かなかったとしても、そのスコアが証明でき、履歴書にも載せることができるのがTOEICであるのに対して、 英検は合格しないかぎり「何も無い」もしくは「これまでの級のまま」 になってしまいます。 級が上がれば上がるほど受験費用も上がりますし、逆に合格率は下がりますので、 上級者であるほど合格できなかった時のショックは大きいかもしれません

そのリスクを避けるためにも、しっかりとした合格への準備と努力が求められます。 しかし、もしそれがモチベーションの維持に繋がるのであれば、実は英検の受験はあなたにとって大きなメリットになります。

TOEICで面接・英作文が無いのはメリット?デメリット?

英検とTOEICの比較!メリットとデメリットとは

TOEIC試験では面接・英作文つまり「アウトプット形式」の出題が一切なく、すべて理解度を図ったり、 TOEICはリーディングセクションリスニングセクション2つのセクションから成り立っています。 英検との大きな違いは英作文や面接会話といった、アウトプット形式の出題が無いという点です。

TOEICで面接・英作文が無いメリット

TOEICで面接や英作文が無いことを「メリット」ととらえている人は結構多いようです。 その理由は、特に日本人の間では以下のように考える人が多いからと言われています。

・面接になると二次試験があり面倒 ・話すのは苦手 ・英作文が苦手 ・リスニングや文法なら得意 ・アウトプットの勉強方法がわからない
上に挙げた理由により、TOEICで面接・作文が無いことをメリットととらえる人も多いと言われます。

TOEICで面接・英作文が無いデメリット

上のメリットに対し、TOEIC試験において、面接や英作文などのアウトプット形式の問題が無いことにはデメリットもありますので、こちらもしっかり確認しておきましょう。

・面接や英作文の試験対策や練習を行わないため、アウトプットの能力つまり会話力や文章力が培われない

TOEICで面接や英作文が無いことをデメリットとしてとらえている人は、上のように、「会話力がつかない」ことをデメリットととらえているようですね。 会話力の構築は試験と切り離して考えたい人にとっては、面接・英作文が無いことがメリットかもしれませんが、試験勉強をすることで、英会話のレベルも向上させると考えている人にとっては、試験に面接・英作文が含まれないのはデメリットとしてとらえている人も多いようです。 これは、試験に対する受験者の考え方や目的によるようですね。

英検とTOEIC就職に有利なのはどっち?

今や就職には大きなアピールになる英検とTOEIC。英検とTOEICどちらが就職に有利か気になりますよね。

どちらも正式な資格ですので、どちらが有利ということはありませんが、就職希望先や状況によって有利或いは不利に作用する場面もある思います。是非参考程度に見てみてくださいね。

TOEICが就職に有利な場合は?

よく「TOEICは外資系の企業の就職に有利」と言われます。

実際にTOEICはアメリカを中心に世界中で実施されている試験なので、外資系の企業や外国人が採用するような企業、外国で就職の場合は、TOEICのスコアはよく英語レベルの判断基準とされています。 なので、将来、外資系企業や外国での就職を目標にしている人は、TOEICで高得点を目指すことはとてもメリットのあることだと言えます。

英検はTOEICよりも不利?

TOEICが外資系や外国での就職の際役に立つのに対して、英検はどうでしょうか。

外国で就職する際に限って言うと、英検は日本国外では認知度が無いため、たとえ英検1級を持っていても、採用する側は実際にどれぐらいのレベルなのかわかりにくいこともあるかもしれません。

採用側の企業担当に日本人が居なければ、英検1級が一番高いレベルなのか低いレベルなのかすらわからないこともあるかもしれません。

もちろん、筆記試験や面接で自分のレベルをアピールする機会があれば問題ないかもしれませんが、履歴書だけで採用が絞られる段階では、「良いアピール」にはならない可能性もありますね。

英検とTOEICスコアの有効期限はどのぐらい?

「英検の所持級」と「TOEICスコア」の有効期限が話題になることがあります。 どちらも半永久的に有効なのですが、証明証の再発行ができるか否かで、就職の際困ることもあるので英検・TOEICそれぞれの有効期限について把握しておきましょう。

英検の有効期限

英検の取得級は半永久的に有効です。 ただし、留学を目的とする場合は合格証明書発行日から2年と定められているようです。

TOEICの有効期限

TOEICのスコアの有効期限も無期限ですので英検と同じく半永久的に有効です。 ただし、公式の案内によると、公式のスコア認定証の再発行が2年以内は可能ということで、企業によっては2年以内のスコア認定証の提出を要求する場合があるようです。 万が一スコア認定証を紛失してしまったり捨てた場合は、2年以上経過していると、スコア認定証を再発行することができませんので、企業側へ提出する場合などは、実質再受験が必要になってしまうので注意が必要です。

英検とTOEICの比較換算まとめ

如何でしたか?英検とTOEICって比較するポイントは意外と多いですよね。

「英検の級」と「TOEICのスコア」の比較も大事ですが、それぞれの試験の特徴を比較して、「自分に合った試験」「将来を見据えた試験」を受験することが重要です。

  • 英検の級とTOIECスコアの比較
  • 開催日程
  • 英作文や面接の有無
  • 将来の進学や就職に有利なのはどちらか

を改めて自分で比べてみて、その時の自分にあった試験を受験するようにしましょう。